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こちらが最後になります。


ここまで考察を読んでくださり誠にありがとうございました。この章で最後の考察となります。以下の2つの説はまだ誰も開拓していない考察であるため、皆さんのご意見たくさんお待ちしています。
記事はこれでラストですが、Youtubeの方でがっこうぐらし!考察ガチ勢2人がぐらし!雑談している動画あげていますので興味があれば是非ともご覧くださいませ。

■  目次   

1.10巻までの私の考察
2.第11巻の気になる点
3.おしゃべり魚の伝承と校歌の関連性についての考察
4.漫画がっこうぐらし!の西暦が確定的になった


5.かれら化は感染症ではなく「病気」説

第11巻の考察である。次から「がっこうぐらし!という世界」を考察しているので、話すための前置きとして第11巻の考察を解説しないといけない。次の説この考察を前提に話していくのでしばしお付き合い願いたい。


『学園生活部はおかしい』

 4人を中心にした物語であるので観ている世界は小さいのかもしれない。しかしながら、ワンワンワン放送局のお姉さんがどこも出歩いていないのに突然感染したり、高上、貴人、そして青襲まで同じ症状を発症してかれら化している。突然変異の原因は学園生活部との距離が近くなると感染するのではないか?(恵飛須沢症候群で検索)と考えていたが、現状言及は控える。
しかしながら今回青襲さんが「学園生活部」はおかしいと言及したことによって少し考えないといけなくなった。
胡桃を除く学園生活部は全員かれらに襲われるので「かれら化」していることはまず有り得ない。しかしながら大学編で出会う人間だけが突然変異を起こし、特に直樹美紀は感染した貴人と至近距離で会話していた。
そんな都合よく自分達だけ感染しないなんて有り得るのだろうか?
青襲さんはかれら化する前に「何故学園生活部には抗体があるのか?」という疑問に対しても思考を巡らさせている。「抗体」「学園」「水(予想)」「那酒沼」というワード、これが今回一番考察する部分だと思っている。巡ヶ丘学院高校の上水施設について漫画の中で「一番知っている仲間」が考え抜いた言葉なのでここばかりは中心に整理していかないといけない。

整理していこう。

①胡桃がめぐねえに噛まれた時、打った実験薬は栄養剤と抗生物質
 第10巻の話を鵜呑みにするなら「かれら化ウイルス」はウイルスより細菌に近いらしい。抗生物質は簡単に言うと細菌を殺す薬であるので仮に今回の「かれら化細菌」という感染症に対しても効果はあるはずである。しかしながら青襲さんは「ただの栄養物質と抗生物質だ」と疑念を抱いている。もしかすると「かれら化」は感染症ではなく、病気なのではないか?
言い換えると「かれら化細菌」という感染症が原因で病気にかかっているだけであって、かれら化するということは本来抗生物質でどうにも出来ない可能性がある。
現実の世界だとガンは病気であって感染症ではない。しかしながらB型肝炎ウイルスによる肝臓がんなど一部の細菌によってガンが引き起こされることはある。繰り返すが「かれら化」というのは感染症が原因で起きる病気なのではないか?と思っている。
胡桃が抗生物質を接種したそれ自体は今でも胡桃がみんなと一緒にいられる理由なのは間違えないのでもし美紀が薬を持って帰って来なかったら間違えなく完全に発症していただろう。しかしながら病気を遅らせることが出来た理由が他にあるのではないか?そう思っている。


②(普通なら噛まれたらすぐに感染するのに)めぐねえはしばらく意識があった。
 この話をするにあたっては狂犬病の話をするのが早いと思う。狂犬病はウイルスであるが、噛むことで感染する。噛まれた場所から神経を通じて脳まで達し、発症する。ただそれだけでない。感染すると攻撃性が出たり、幻覚を見せるらしい。噛まれた位置によって発症までの時間は長くなる。この狂犬病はかれら化だけでなく、ゾンビ作品に通じるものがある。

がっこうぐらし!での話。噛まれてからかれら化までの速度はアニメ3~4話を観て頂ければ一目瞭然である。噛まれて意識をなくし数秒で発症する。数分もかからない。佐倉慈、恵飛須沢胡桃は噛まれたのにすぐに感染しなかった。

脱線するががっこうぐらし!の世界では初期感染が飛沫感染だったというのは第9巻の巻末資料とランダルコーポレーション本社に書かれていた数式で推測が立っている。感染源はそのランダルコーポレーション本社であるが、パンデミックが起きたその瞬間から発症した訳ではない。数日という潜伏期間を待って発症した。…と考えると感染源である巡ヶ丘は一番早く細菌がばらまかれた地であり、さぞかし巡ヶ丘の住民の殆どが感染(して病気を引き起こ)していただろう。しかし実際のところ全員が突然かれらになった訳ではなく、ポツポツと感染しはじめた。私が考えるに巡ヶ丘という土地で暮らしている人間は「何らかの理由で」飛沫感染によるかれら病への耐性を持っていたのではないか?と考えている。病気にかかった「かれら」からの噛み付きによる感染はするが、唾液などで細菌が体内に入ったとしても感染はしても発症はしない。
巡ヶ丘へと仕事に来ているような人間は家はまた別の場所なので感染してしまう。そのためそういう人たちがいち早く発症してしまったのではないか。すると一番始めに感染者が出たのが巡ヶ丘、しかしながらポツポツとかれら化した人間が現れた辻褄が合う。

耐性という言葉を使ったが、この耐性が鍵なのではないか?と思っている。めぐねえと胡桃はこの耐性が更に強かった。パンデミックは起きた頃は噛まれたらみんながすぐに発症していたが、めぐねえと胡桃は数時間意識があった。時間的な問題が関わっているのだろうか?
ちなみパンデミックのその日ではなくしばらく経って噛まれてかれら化した人間は他にもいる。ショッピングモール編のリーダー、圭(推測)、隆茂(武闘派のバール持ったヒゲ)。圭と隆茂はかれら化したその瞬間を漫画のコマとして直接的に描写されていないがモールのリーダーも発症が遅かった。


上記のことを纏める
・かれら化は感染症にかかったことによる「病気」である。
・巡ヶ丘に住んでいる人間は病気に対して耐性を持っている
・しかしながら血液感染による発症はする(噛まれる)
・パンデミックが起きてすぐよりしばらく経ってから噛まれた方がしばらく意識がある

ここまで整理して今回の章の本題に入る。

今から話すことは2つの解答を用意しないといけない。
①胡桃とめぐねえは何故噛まれたのに一時的に意識があったのか?
 こちらが青襲さんがかれら化する直前まで思考していた疑問である。

②突然変異した細菌は何故学園生活部には耐性があったのか?
 こちらは「読者」が気になる疑問点である。大学編から細菌は突然変異が起こり、今まで耐性があった人間にも発症するようになった。ワンワンワン放送局のお姉さん、高上(ボウガン)、貴人(リソース)、そして青襲椎子。
私は恵飛須症候群という考察を第8巻のときにしたが「ひぐらしの雛見沢症候群のように、物理的距離によって発症するのではないか?」という内容だった。詳しくは恵飛須沢症候群で調べて頂きたいが、篠生と高上による性行為で突然変異が起き空気感染するようになったのではないか?という説だった。しかしながらこの説だ学園生活部には感染せず、青襲だけピンポイントに発症した理由が思いつかない。第69話でドローンから桐子(?)の声がしたと思うが彼女たちもおそらく発症していない。誰かしら発症している可能性もあるが、貴人に胸倉を掴まれ、至近距離で理不尽な罵声を食らわせられた桐子がまだ健全ならそうとも思えない。したがって一部の人間には耐性があるのか考える必要がある。

①と②は同じように見えて同じではない解答が必要となる。

①への考察

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第1巻巻末資料にて巡ヶ丘学院高校では朽那川の水と地下水を汲み上げ、浄水施設を介して学校の水源として使っていると書かれている。そのためパンデミックが起きたあとでも自然エネルギー発電によって電気、そして前述した水が使えたのである。他の場所でも水道が通っている場所は大学、モールと幾つかある。ただこの2つの場所も同じように川からの水を利用していたのかは定かではない。しかしながら仮に沼朽那川からの水を学園に住むことで接種し続けたことによって一種の抗体が得られたのであればおおよそ説明がつく。胡桃が噛まれたあと奇跡の生還をしたのも耐性が出来上がっていたからではないのか?

②への解答
こちらが本当に難しい。今回の私の説では説明できるが、それ以外の説で説明しようとなると極めて難しい。ただ可能性としては2つしかない。

 1.地形の変化によるもの
 青襲さんが発症したということは他の人間も発症する可能性があるということである。恐らく距離が原因という恵飛須沢症候群は候補から外れてくる。何故そこまで私が「距離によるかれら化の発症」に拘っていたのかはワンワンワン放送局のお姉さんが発症した事例までも説明しないといけないからである。どこも出歩くこともなく1人で暮らしていた彼女がかれら化するためには雛見沢症候群みたいな物理的距離かあるいは地形的変化しか考えられないからである。
こうなってくると残ったのは地形的変化である。那酒沼や朽那川での何らかの変化が起き、水道を通して突然変異を受けた細菌によって発症してしまった。しかしながらそれなら全員が発症しうるので、有力というほど有力ではないだろう。しかしながら学園生活部はファミレスを出て、恐らく那酒沼あるいは駐屯基地に向かうのでここで何か分かるかもしれない。

 2.特別な人間がいる。
 学園生活部と青襲さんが数日間生活をして、ピンポイントに青襲さんだけが発症した。本当に何か起きているのか分からないが「学園生活部は特別」という言葉を使って良いのだろうか。
この場合、今まで考察してきた「水」についても全て「知らねえ、彼女たちはスペシャルだ」という言葉で片づけることが出来る。青襲さん、せっかく発症するまで頑張ってくれたのにこんな結末ある?と思うかもしれないが、胡桃が由紀と物理的距離が近いとかれら化する病気を発症しなくなる前例(推測)があるのでわりかし有り得る話になった。本説はなんとこっちの説を有力としている。

 そして最後にこの本説を解説をしたいと思っている。これは「学園生活部は特別」というものに通じるものがある。




6.がっこうぐらし!の世界にて丈槍由紀はブードゥー教の神官説

 説の名前が長いのでブードゥー教説でも神官説でも読んで頂きたい。突拍子もないことだが、1つ1つ説明していく。
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 スクラップである。
路上で老婆のバラバラ遺体が見つかったという話。8巻のスクラップの考察で全くやっていなかったこの事件だが他のスクラップが作中で言及されているのを見ると恐らくこのスクラップも今後相当大事なものになる。少し早すぎるかもしれないがしっかり考えないといけない。

この事件を新聞通りに纏めてみる。
 ①老婆が死去する
 ②葬儀場に運ばれて保管される
 ③深夜2時に路上で発見される。バラバラになっており、喉には大きな傷があった
 ④報道
 ⑤報道、葬儀場から持ち出された遺体だと判明

 状況を整理するために箇条書きで纏めた。あくまでも新聞通りなのでどこかにミスリードや関係者による情報操作も有り得るだろう。
 纏めるとなんとなく分かると思うが不可解な点は幾つか存在する。

Q.見つかった遺体は何故損傷していたのか?かれら化したのか?
 
 誰かの猟奇的な犯行なのか、かれら化したのかという疑問。青襲さんは自律死体と表現しているがこの老婆はかれら化していた可能性が高いと予想される。しかしながら何故バラバラにされていたのかという疑問は残る。

Q.もし喉をかまれてかれら化したのなら何故死んだ遺体が発症したのか?

 第4巻に戻る。避難区画で血痕が奥の部屋まで続いているのを胡桃は気付き、辿っていくとそこには首を吊った人間がいた。
 よくよく見てみるとドアノブや入力盤までに血の痕が確認できる。つまりはその人は腕や手首をかまれ、自殺したのではないか?と考えている。
(ちなみに血痕は避難区画の全体で見れるわけではなく突然確認できるものなので、避難区画に降りてきためぐねえに噛まれた可能性が高い。めぐねえ…。)
 このことから、かれら化するまでに死ぬことが出来ればかれら化しないのではないかと考えている。
そう考えてみると老婆がかれら化した理由を全くもって説明できない。どこかにミスリードがあるか、あるいはかれら化ということ自体を否定せざるを得ない

考えられること
 ①「葬儀場」という言葉が捏造
 この葬儀場というワードを抜くことが出来るならこの事件を大体説明できる。喉を噛まれて感染した。「怪しまれるのでとりあえず解決させるために情報操作しよう。」こういうことである。
ただ遺体がバラバラな理由は不明である。

 ②スクラップ通り、儀式として使われた
 葬儀場から本当に持ち出して儀式をした。言ってみると簡単だが、この説を全て解説するにあたって、ようやく信仰について解説ができる。一見こじつけみたいな話に聞こえるがまずはじっくり読んで頂きたい。
男土ではひそかに宗教のような形で信仰があるのではないか?

 この根拠というものがアンティル諸島のハイチのブードゥー教という実在の民間信仰である。ブードゥー教のことを知ったのは最近電撃オンラインさんがこの記事を投稿したのを観てからであるが、調べていくうちにこれの信仰が今の「ゾンビ」の由来であること、そしてこの老婆の事件と第1巻の別のワードとも合致する要素が余りにも多いというまさかの正解を引いたのではないか?という疑念まで生じてしまった。

 まずはこのブードゥー教について調べた知識で簡単に解説していく。
 ブードゥー教では神というものは人間に干渉するものではなく、はるか遠い世界に存在しているものだと考えられている。もし神とコンタクトを取りたいのであれば神を「ロア」という幽体に形を変化させることが必要である。そのロアのなかで「ダンバラ」という蛇がいるのだが、その蛇は森羅万象を作った張本人であり、人間が死んだあともダンバラによって霊は輪廻転生を繰り返す。
 ロアへ仕える神官(上位の人間)はブードゥー教のコミュニティを纏めるいわば役人(厳密には政府は別にあるらしい)みたいな者だが、呪術のようなものも使えるんだとか。その呪術は犯罪者に罰として使うのだが、重たい刑罰に「ゾンビ」というものがある。
 犯罪者の遺体を墓から掘り起こして儀式にかけ蘇らせ、結果労働をする奴隷として労使させる刑罰である。

 現実的な話をすると今でいうオカルトみたいな信仰に感じるが、犯罪者にしか使わなかったり私は「民衆を纏めるための法律」みたいな解釈をしている。しかしながらこの信仰はキリスト教に叩かれていた。20世紀にアメリカがブードゥー教を小馬鹿にした映画を作り、これがゾンビ映画の発端らしい。

 もう気付いている方もいると思うがスクラップには遺体は葬儀場から盗まれたと書かれている。正に信仰そのものである。信仰としてこの地に密かに存在している可能性はないだろうか?
ちなみにとどめの一手として1巻の巻末資料をよく読んでみる。

(画像11)
 海運も盛んで、K大考古学教授H氏は男土と西インド諸島の伝承を比較し、両者の文化的交流の可能性を指摘しています。

ハイチは西インド諸島である。これががっこうぐらし!の世界でブードゥー教が軸なのではないか?という根拠である。

 では男土の夜の数日前、死者を葬儀場から持ち出した人間は誰なのか?
 ランダルコーポレーション(当時は参入していない)か、もしくは政府か、それとも…。私は政府は絡んでおらず信仰団体が持ち出したと考えている。ブードゥー教の教えに従うのであれば遺体は「罪人」となるが、今は深く考えない。私はランダルコーポレーションは悪ではなく、信仰団体に対抗すべく、かれら化細菌の血清を研究していたのではないか?と思っている。理由として巡ヶ丘の校歌では「蛇」を戦うべき相手として描写している。ブードゥー教では蛇がダンバラという神(の一部)ということは先ほど話した。またランダルコーポレーションは校歌の歌詞通り巡ヶ丘を空爆するつもりであるので、「蛇との争いの果て、空爆した」「信仰団体との争いを終わらせるために空爆する」という形が取れ、伝承に整合性が取れる。

 ブードゥー教には「ティ・ボナンシュ(魂)」という概念があり、神官はその魂を操って病気を治癒したり、逆に病気にしたりすることが出来るんだとか。

 私がこれまで話したかったこと、それは丈槍由紀はその「ティ・ボナンシュ」を操れる神官なのではないだろうか?
 自分が末裔である事実や自覚はないと思われる。ただ、超能力のようなものではなく、風土病の感染症は元々この地にあり、物理的距離によって病気のトリガーを引くことを丈槍由紀はできるのではないか?
 原作第5巻で由紀がヘリを観て「なにあれ…こわい」って言った途端、操縦士が突然かれら化したり、色々思うことはあるが考え過ぎても深読みするだけなので今は言及を避ける。
 ともあれ、胡桃とめぐねえの発症が遅れたのも朽那川の浄水が李勇でなければ由紀の能力のものだと考えられるし、抗生物質を飲んだ後の胡桃の容態がしばらく安定していたのも由紀が止めていたことになるし、空気感染という突然変異が始まった理由は「外敵」を排除していたのかもしれない。しかしながら仲間である青襲さんとワンワン放送局のお姉さんが何故突然変異感染していたのか、それを説明するのが極めて困難であり、現状もっともらしい解釈はない。しかしながらこの考察だと巻末資料のデータの殆どを解釈しながら綺麗に結論を出すことが出来る。だからこそこの考察がミスリードなのではないか?という疑念が生まれてくるが、単行本発売する直前まで悩み、悩んだ結果この考察が一番しっくり来たので今回こちらで書かさせて頂いた。

由紀が神官なのであれば、それはランダルの敵とも言えるし、味方とも言える。

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由紀は本当にヒーローになれるのかもしれない。


3つの記事に渡って考察をさせて頂きました。

よければ周りにいる友人たちに広めて頂けると大変嬉しい限りです。Twitterもやっているのでよければご覧くださいませ。

最後にですが、この場をお借りしてお礼申し上げます。
やるデース!を見ている皆様、私の考察仲間、考察を毎回楽しみにしてくださっているフォロワー、そして公開する場所を与えるくださるだけでなく、私の執筆に対して真摯に応援してくださった管理人さん、本当にありがとうございました。

執筆者:てぃ(ボクサーパンツ)