Dts6OR2UwAIF8So

1 名前まいめろ:2020/10/11 19:32:57 ID:knAdsdh2tY
おねがいマイメロディときらら作品のクロスオーバー作品です。
更新は不定期です。
登場人物
マイメロディ……通称マイメロ。ピンク音符を集める。
クロミ……マイメロのライバル。黒音符を集める。
きららキャラ多数
引用元:https://kirarabbs.com/index.cgi?read=2535&ukey=0

2 名前きららBBSの名無しさん:2020/10/11 20:22:46 ID:ycqLTrE3QK
マイメロママとウサミミ仮面は?



3 名前まいめろ:2020/10/11 21:21:16 ID:knAdsdh2tY
1話 お客さんがたくさん来たらイイナ!
ここは人間の夢でできた世界、マリーランド。
マリーランドの森でピンク頭巾を被ったうさぎの女の子マイメロディ、通称マイメロが果物を取っています。
「ピアノちゃんやフラットくんのお土産にしよう」
マイメロが果物で何を作ろうか考えていると、
「待てー!クロミ、バク!」
「もうちょっと早く飛べないの?」
「これ以上は無理ゾナ!」
マリーランドの問題児、クロミとバクが兵士に追いかけられていました。正確にはクロミはバクに乗っているだけなので逃げているのはバクのみとなる。
「あ、クロミちゃ~ん、バクく~ん。元気?」
「よう、マイメロ」
「まあまあかなーって、今はそれどころじゃないんだよ!」
クロミはバクの上でバタバタと暴れる。
「ちょ、クロミ様!暴れると危ないゾナ!」
「クロミちゃん、危ない!」
「え?うわわわっ!穴ー?」
マイメロに怒った拍子にバランスを崩したクロミは不思議な穴へと落ちて行きました。
「クロミちゃん!」
「クロミ様!」
「あいつ!魔法のアイテムまで持って行ったな!」
「マイメロ、ちょっと来てほしい」
「え?」

お城の王様の状況説明によると、反省室を抜け出したクロミが伝説の魔法アイテム『メロディーキー』『黒のメロディーボックス』を盗んで脱走してしまいました。
メロディーキーは人の夢を悪夢に変える力を持っている。
「クロミが過去に2度魔法アイテムを脱走した時の事を覚えているか?」
「はい」
「今回も別の世界に行ってクロミの悪巧みを防いでくれ!」
「はーい」
王女様はマイメロにクロミの対抗アイテム『メロディタクト』と『ピンクのメロディボックス』を渡しました。
「今回は2回目と同じようにドレミファソラシドの8つの音符を集めると何でも願いが叶うパターンです」
「人々がクロミの悪夢魔法に感謝したときは黒い音符、悪夢魔法に打ち勝ち、新しい夢を見つけた時はピンク音符が出現する」

翌日、マイメロディーはマリーランドの友達や家族に見送られて旅立ちました。
「メロディーお姉ちゃん、がんばってね」
「うん。リズムくんもお留守番よろしくね」
マイメロは弟のリズムくんに笑いかける。
「じゃあ、行ってきまーす」
『『『いってらっしゃーい』』』



4 名前まいめろ:2020/10/11 21:34:31 ID:knAdsdh2tY
「チノちゃーん、もふもふさせてー」
「ダメです」
ココアがチノに抱きつくがクールに受け流します。
「でも誰もいないよー。」
喫茶店『ラビットハウス』はガランとしてなんだか寂しい気がします。
「もっとお客さん来ればいいんだけどなー」
「その夢、あたいが叶えてやろうか?」
いつの間にかカウンターに黒ずきんを被ったうさぎが立っていました。
「あんこ!」
「「一切の迷いなく?」」
「うわわわっ!離れろ!」
ココアが黒うさぎにいきなり抱きつきました。
「すごいすごい!ティッピーだけじゃなくてあんこも話せるようになってる!」
「ココアさん、落ち着いてください。あんこはオスです。このうさぎはメスです。多分」
チノとリゼは恐る恐る黒うさぎを観察しています。
「あたいは、ぬいぐるみだよ!ベタベタ引っ付くんじゃないよっ」
「あたいって……一昔前のヤンキーみたいだな」
黒うさぎはココアから必死に抜け出そうとしましたが、なかなか抜け出せません。
「まず、うさぎが喋っている事に驚かんかい!」
「「「え?」」」
ココア、チノ、リゼが首を傾げる。
「喋るうさぎはもういるし」
「この世界そのものが不思議だし」
「え?喋るうさぎってまさか……」
「この店のうさぎは一羽で十分じゃ」
黒うさぎが店を見回すと、少し遠くにプンプン怒っているうさぎがいた。
「よかった……。別うさぎか……」
「ココアさん、ティッピーは私の腹話術(という設定)です。」
「そうだったね。じゃあ、本当に自分で?」
ココアは黒うさぎをまじまじと見て
「会って3秒で友達が私のモットーだよ。確かに触り心地がぬいぐるみだー」
「千夜さんやシャロさん、他のお客さんたちに見てほしいですね」
「はっ!そうだ。本題本題。お前達、この店にたっくさん客が来てほしいんだろう?」
「うん。大人気になってお店の外まで行列ができる位」
ココアはワクワクとした表情で玄関を指差しました。
「OK!アタイはクロミ。今からその願い、叶えてやるよっ!」
クロミはメロディーキーを取り出しました。
「2人とも下がれ!」
リゼは嫌な予感がして瞬時に飛び退きました。
「「え?」」
「開け!夢の扉!」
掛け声と共にメロディーキーを振りかざす。
「ココア!チノ!」



5 名前まいめろ:2020/10/11 23:20:11 ID:knAdsdh2tY
「ふう。やっと着いた」
傘で空を飛んだマイメロは路地へ降りた。
「あのー」
金髪の少女に声をかけた。
「へ?きゃあああっ!うさぎー!噛まれるー!怖いー!」
「ありゃま」
話しかけようとしたら瞬時に逃げられてしまいました。
しょんぼりしていると今度は向こうから別の女の子がやって来た。
「あら、かわいいうさぎさん。栗羊羹食べる?」
「くれるの?ありがとう」
「どういたしまして。」
マイメロと少女は2人でモグモグ栗羊羹を食べた。

「ごちそうさまでした。私、ちょっと用事が会って行かなきゃ」
「またねー」
マイメロは少女と別れて、傘を開き飛び立った。
「あら、そういえばあのうさぎさん、言葉を話していたわ。」
「何で食べ終わってから気づくのよ!」
建物の影からシャロが突っ込みを入れました。

その頃、ラビットハウスには長蛇の列ができており、店内では会計、ホール、厨房をたった3人で回していた。
「どうだい。念願の満席状態、店の外まで長蛇の列だよ」
「やり過ぎだ!」
「リゼちゃん、カフェオレ5杯、オリジナル8杯お願い!」
「わかった。今作る!」
「アタイはカフェオレで」
「お前の分は無い!」
ココアからのオーダーに我に返り、作り始めた。

「こんなに忙しいなんて……目が回りそうだよ~あっ」
「ココアさん!」
立ちくらみをした拍子にお冷やが客の一人にかかってしまった。
「おい、何て事をするんだ!」
「あっ、もも申し訳ございません!」
ココアは客にペコペコ謝る。
「ちょっと、あたしのカフェオレまだ?」
「お冷やのおかわりー」
どんどん注文が殺到する。
「あなた達まだ中学生か高校生よね?他に大人の従業員はいないの?」
「店長は私の父です、夜のバー担当です。」
「何!子供だけで店を回しているだと?労働基準法に反しているぞ!」
「通報してやる!」
次の瞬間、クレーマー達が巨大化し、暴れ回った。
「止めてください!」
「ど、どうしよう……。私があんなお願い事しなければ……」
「ココアさんは悪くありません。悪いのはクロミです」
ガタガタと震えるココアの手をチノが握る。
「誰か助けてー!」
「はーい」
ふにゃふにゃとした声が店内に響く。



6 名前まいめろ:2020/10/11 23:35:37 ID:knAdsdh2tY
窓を見るとピンク頭巾を被ったウサギの女の子が空から降りて来た。
「さっきのクロミちゃん……じゃない?」
「さっきと色が違う。」
「この状況を直せるんですか?」
リゼが素早くうさぎを店内に入れ、カウンターの奥に避難した3人は詰め寄る。
「うん。任せて。私はマイメロディ。みんなはマイメロって呼ばれてるの」
マイメロはト音記号を模したタクトを取り出した。
「メロディーマーク!くるくるシャッフル。助けてね、カードさん」
マイメロの周りに10枚の裏返したカードが現れ、その内の1枚のカードが飛び出した。
「聞こえる聞こえる愛に悩む人々の叫びが悪に苦しむ人々の嘆きがだってウサギの耳は長いんだもん愛と正義の使者ウサミミ仮面参上」
それと同時に特撮ヒーローの様なコスプレをした人物が現れた。
「何だか嫌そうですね」
「台詞も棒読みだ!」
「ピンクだ!かわいいー」
「「えっ?」」
ウサミミ仮面は異常なスピードで客を捌いていく。
「すご」
ココア、チノ、リゼは仕事を忘れて呆気に取られる。
「通報だー通報だー!」
「服を弁償しろー!」
「イケメンビーム」
「うわああ!」
巨大化したクレーマーは謎のビームで落ち着かせ、ドロン!という音と共に店は元に戻った。
「何か大変そうだな」
「今はすごい並んでいるからまた今度にしよう」
店の外で待っていた人は帰って行った。
「ウサミミ仮面さん、ありがとう」
マイメロのキャンディーボックスからキャンディーが飛び出し、ウサミミ仮面の口の中に入った。
「困った時はいつでも呼んでくれさらばだ」
キャンディーを食べると同時に消えて行った。
(((やっぱり棒読みだ))))
「マイメロありがとう」
「どういたしまして」

「人気がありすぎるのも大変ですね。」
「よく考えたら魔法で客がいきなり増えても意味無いな」
「これから地道にお客さんを集めよう!」
「「オー!」」
2人からピンク音符が現れ、メロディーボックスの中に入った。
「レとソの音符ね」
「ちぇ、ピンク音符かよ」
ボソッと文句を言いながら、クロミは裏口から出ていった。



7 名前まいめろ:2020/10/12 11:53:45 ID:YeQL2gBHWQ
とりあえず1話終了です。
感想コメント待ってます。


 元スレでは2話が始まっているようです。
download
きらび管理人